COLUMN

カフェ経営に欠かせない3つの視点

経営者として意識したいこと

企業経営では、商品やサービスを開発するにあたってマーケティングが大変重要視されています。個人経営の場合でも、カフェオーナー自身が次の一手や継続のためにマーケティング力を身につけることは必要不可欠です。

マーケティングといっても難しく考えることはありません。時代や社会の流れによって、様々な企業サービス、セミナー、著書が存在しますが、私は個人オーナーがカフェを継続するためには、まず3つの視点を持って、意識的に自分のまわりを捉えれば、十分に経営に活かせると考えています。

1. ファーストユーザーを見過ごさない!
どんなに良いお店でも、その良さは入ってもらわなければ伝わりません。「どんな人が」「何がきっかけで」はじめてお店に入るのか、常に目を見張りましょう。

2. リピーターを大切に!
雑誌によく取り上げられるようなカフェは、遠くからわざわざそのカフェに訪れるお客様で賑わっているように見えますが、現実的には出店した地域で繰り返し訪れてくださる常連さん(=リピーター)を増やすことが、もっとも安定した集客につながります。どうしたら常連さんになってもらえるのか、常連さんを増やせるのか、常に考えましょう。

3. 他店や流行を常に意識しよう!
カフェオーナーとなり自らお店の運営に日々関わるようになると、休日は休息や家のことで手いっぱいになり、なかなか他のお店に行くことすらできません。 しかし、自分のお店以外の情報を正しく取り入れることで、改善できる事柄は改善し、続けた方がよいことは意識して続けることがお店の成長となります。自分のカフェに飽きずにリピーターに通ってもらい、地域の人気店となってお店を続けるために、地元のお店や世間の様子をよく知っておきましょう。

コムスペース代表 中川恵介 (なかがわけいすけ)

大手商業施設のプランニング会社にて、首都圏を中心に全国各地で多数の商業施設、ブランド、店舗の空間デザイン、設計に従事。その後店舗開発、リーシング、プロデュース、コンサルティング、 アートディレクション等に仕事の幅を広げ、2006年にコムスペースを起業。 カフェズ・キッチン講師。
シニア商業施設士、宅地建物取引士、防火安全技術者。